まったく私は寝不足には弱く、7~8時間、時には9時間も寝ていて、4歳の息子とあまり変わらない睡眠時間なのです。
息子にはいつものように、7時35分から10分毎朝やっている教育テレビの英語放送を見せると、歌に合わせて一緒に踊ったりしています。
最近、私は息子との時間をもっと楽しもうとしていました。というのも、事故後、自分ばかりNHKニュースに噛り付いていたからです。
NHKの原発・被曝関連の報道は本当におかしなものが多く、私は頭にくるものを見つけてはツイート発信し、ブログも作り、いつか大本営NHKをどうにかしたいという夢を抱いて地道に活動していました。
しかしこの正月休みは、息子のために、マイケルジャクソンのDVDを買いました。昔、中国の5歳くらいの男の子がマイケルジャクソンの振り付けをそっくり踊れてすごいのを見てから、ずっとやらせたかったのでした。
「さあ、これがKing of Popよ!条(じょう)君、すごいからよく見てね。かっこいいよ~踊りも真似して踊るのよ!さあいけ、マイケル・ジョージョー~かっこいい!!」
私が声援を送ると、息子は期待以上に、狂ったように踊ってくれました。
ただしもちろん、めちゃくちゃの振り付け。マイケルなんか見ていません。
踊りの中にでんぐり返しまで入れて、
「こんなこと、ママにはできないでしょ?」とカッコつけています。
「もちろん、ママにはできないわ!マイケル・ジョージョー、かっこい~」
以来、息子はTVで歌を聴くと、時々踊ってくれるのです。
さて、普段より早く保育園に連れていき、家に帰って、洗濯や食器洗い、その他を済ませ、パソコンの前に座り、ツイッターをしながら電話を待ちました。
10時20分、携帯が鳴りました。福島県警いわき南署、刑事のAさんからです。
やっぱり子供の時聞き覚えのある、福島なまり。
とても気の良いおじさんといった声と話し方で、この方もとても丁寧です。
A「どうも、お忙しいところ、大変申し訳ありません。いわき南署のAです。竹野内さんは、私らよりも、きっとお忙しい方と思うんですけれど。。。昨日は部下のBが話を結構させてもらったと伺っておりますが。。。」
私「ええ、電話に出れず、失礼しました。
はい、Bさんはとても感じがよく、私もいろいろお話をさせていただきましたが、Aさんでないので細かいところはわからないとおっしゃっていたので、恐れ入りますが、Aさんの方からもう一度ご説明いただけますか?」
A「はい、実はですね、鎌田さんの事なんですが、竹野内さんのツイッターのことでですね。。。」
私「はい、そのことは昨日Bさんにもお話ししましたが、エートスという福島の子供たちの健康を踏みにじるプログラムを知り、いろいろ鎌田さんにはツイートしました。早々にブロックされましたが。でもここ半年くらいはほとんどツイートしていません。確か7月6日が最後のツイートだった思います。」
A「え、7月6日。私のところには7月11日のツイートが問題と記されています。」
私「あ、そうですか、7月11日にもありましたか。」
A「ええ、それで、鎌田さんは、去年の11月に竹野内さんのツイッターの件で侮辱罪ということで、告訴状を提出されたんですね。」
私「え!告訴?告訴ですか?」
私は一瞬、言葉を失った。
頭に血がのぼり、指先がみるみる冷たくなっていくのが自分でわかる。
「侮辱罪、侮辱罪でいいですか?」
自然とメモをとるペンが小刻みに震える。
私「告訴、告訴ですか?本当に?
まあ・・・Bさんは告訴なんて一言も言わなかった・・・きっと気を遣って、昨日は言わないでいてくださったんですね・・・。」
A「はい・・、あの、でも竹野内さん、そんなに気にされなくて大丈夫ですよ。そんな大事ではないです。告訴は受けてしまうと、警察も動かないといけないという決まりがありまして・・・
それで、告訴で問題としているのが、7月11日午後7時25分のツイートなんですけどね、
世紀の罪人2人に共通項→
原発導入した中曽根康弘「2011年の日本がこんなにくたびれているとは思わなかった。」
エートス主催(御用)市民活動家、安東量子「戦後67年かけて辿り着いたのが、こんな世界とかや。」長崎の日にて
これは竹野内さんの書かれたことでしょうか?」
私「あ、はい、私の書いたものです。間違いありません。他にもたくさんツイートしていますが、私が書いたものです。」
A「ええと、これどういう意味なんでしょう?」
私「ああ、それですか。それはですね、あのご存知ですか?中曽根康弘は1954年に水爆実験で第五福竜丸が被曝し、反核運動が盛り上がった時、ビキニ事件の次の日に、原子力予算を初めて日本に導入したんですね。
当時の読売新聞社主、日本TVの創設者でもある正力松太郎らと共に、『毒を持って毒を制せ』というスローガンのもと、反核運動をつぶすために。」
A「え~そうなんですか!そんな昔に。
・・・で、このツイートの意味がよくわからないんですけど・・・」
私「ああ、このセリフは中曽根氏のNHKニュース9でのインタビューから取っています。福島の事故が起きた後のインタビューですよ。
私もTVは直接見なかったのですが、山口泉さん本に書かれてあって、日本が大変なことになっているのは、原発を導入した自分らの責任なのに、こんなセリフを言っている。もう見て、頭にきて頭にきて」
A「はあ、なるほど。。なんという本ですか?」
私「ちょっと待ってください。今本棚に。山口泉さんの『原子野のバッハ』です。かなり分厚い本ですが・・・ちょうどページも見つかりました。352ページです。もう、これを見て私は腹が立って、腹が立って・・・ええと、インタビューは2011年9月15日のものです。
特にですね、NHKのキャスターの大越健介と井上あさひが、中曽根をこの期に及んで持ち上げているんですね!原発導入した中曽根を!『威風堂々としていますね』とか、ふざけるなと言いたい!」
私「あ、これ見ると、中曽根氏はその前年53年にハーバードに留学していている。。それに一緒に推進した読売新聞社主で日本TV創設者の正力松太郎氏はCIAのスパイです。早稲田大学の有馬先生も著書に書いています。だから中曽根氏も関係があるかも。」
A「え~CIA!そうなんですか?」
私「そうですよ!日本のトップの方にはCIAがたくさんいるそうですよ!
NYタイムズのジャーナリスト、Tim Weinerが書いた『CIA秘録』って本も私の本棚にあるんですけどね、先進国の中で日本が一番初めに米国がCIAを通じて、政治的なコントロールに置いたらしいです。岸信介だとか。だから今の安倍首相もその可能性が高いんですよ。
A「はあ~~~そんなことってあるんですか。。。全く知りませんでした。」
私「もう本当に、日本は大変な国です。」
A「あの、ところで、後の安東量子さんのこの歌はどういう意味ですか?」
私「ああ、こちらはね、昨日Bさんにもお話ししたんですけれど、エートスというプログラムがチェルノブイリ事故の後、ベラルーシで行われて、汚染地帯で人々が線量測ったり除染したりして暮らしていくんだけれど、数年のちに子供たちの多くが病気になったという結末があったんです。
この子供たちの病気という部分をまったく無視して、例えば農業の専門家が来て、ジャガイモの線量がこうしたらこのくらい下がったとか、そういう研究をしていたわけです。
安上がりなんですよ。国家にしたら。そうでしょ?人々を移住させるにはお金がかかる。しかし住民が汚染地帯に残って自ら線量測ったり除染してくれたら、ただで働いてくれるわけですから。
A「なるほど・・・」
私「しかし、子供の健康を犠牲にして、もう結果が出ているエートスを、福島で繰り返している。結果がわかっているのに!
ベラルーシでも率いていた同じ経済学者のジャック・ロシャールが福島にも鎌田陽子に招待されて、何度も来ている。経済学者ですよ!放射線の専門家ではなく!それなのに、20Bq/kgまでの食べ物だったら大丈夫だなんて言っているんです。とんでもないことです!」
A「この長崎の日に、っているのは、どういうことですか?何年の長崎の日ですか?」
私「ええと、2013年7月より前ですから、2011年か2012年、2012年だと思います。たまたま2012年の長崎の日に、安東量子のこの歌を見つけ、頭にきて、中曽根氏のインタビューの言葉と掛け合わせてツイートしました」
A「ずいぶんでは、前の日にちですよね。。。」
私「実は私同じツイートをよく繰り返すんです。ボットという機能もあって、繰り返されるし。何度も同じツイートを流したと思います。この他にもエートスに関してはたくさん流しました。」
A「なるほど・・・それでですね、竹野内さん、お忙しいところ誠に恐縮なのですが、一度そのパソコンを見せてもらいたいのです。我々に簡単な捜査をさせていただきたいのです。沖縄まで参りますから・・・」
私は絶句してしまった。
4に続く
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