2020年5月17日日曜日

2012年5月12日バンダジェフスキーの講演





https://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-280.htmlより

バンダジェフスキー博士1. #福島 とチェルノ #放射線 防御・市民会議のウエブより
2012年5月12日


みなさん、こんにちは。

科学的なデータに基づいて、数年前からやろうとしてきたことをお話したいと思います。

これまで、しばらく私が、チェルノブイリ事故の影響からの、人々の放射線防護、健康の保護という仕事を始めたときに遡って、このお話を始めたいと思います。

私は、1990年、(ベラルーシの)ゴメリ(州)に参りました。
その当時は、この場所について、ほとんど存じませんでした。

ゴメリの医科大学で、私は医者を養成するだけではなく、包括的な人々の健康を守るプログラムを作る試みをしていたのです。

さて、むやみにセンセーショナルに人の興味を煽ったりするのではなく、具体的な科学的な真実を述べたいと思います。

1960年代に、ちょっと時代を遡りましょう。
これは生物科学省から、1964年に発表された旧ソ連諸国の汚染状態の表です。

ロシアやベラルーシ、ウクライナなどが、このセシウムですでに1965年以前に汚染されていたわけですね。
これはベラルーシの1960年代の汚染地図です。

チェルノブイリの事故の後、(旧ソ連が崩壊したためにいろいろな情報が出てきて)はっきりしたのは、チェルノブイリ事故以前から、汚染はあった、ということです。
人々は、チェルノブイリ以前から、かなり汚染された食品を食べていたわけです。
人々の健康状態は50年以上前から、内部被曝してきた、ということです。

この地図は、もちろん政府によって抑圧されてきました。
旧ソ連によって、チェルノブイリ関係の資料は抑圧されてきて、コピーの形で流通していたりしたわけです。

ロシアの主要な新聞などは、公式には存在しないと言われてきたこの書物について、言及するのを恐れて載せなかったぐらいです。

人々の放射能の汚染ですが、まず人口動態について見てみますと、どういう角度から見ても、誰がどのように隠そうとしても、
どう考えても状態は壊滅的なわけです。


クりックで拡大表示。

※管理人:
講演で使用されたスライドには、このような説明はありません。これは管理人の方で説明を加えたものです。


子供の健康状態もそうです。

さて、これは死亡率ですね。



ベラルーシのより汚染の酷い地域の死亡率です。
これはチェルノブイリの後ですね。

ここに書かれているゴメリ地区以下のすべてエリアで汚染が激しいことが分かります。

そして、イヴァンコフ地区というのは、チェルノブイリから30kmほど離れたところにあります。
非常に近いところです。
そして、そこも恐ろしいほどの死亡率を示しています。(下の図)



また、キエフでも、状況は、あまり変わらない、ということを申し上げなければなりません。

私がイヴァンコフ地区に参りましたときには、すでに多くの人が亡くなっていました。
300人の人が、すでに亡くなっていたわけです。

ですから、死亡率は、これらの地区では、とても酷い状態にありました。

まだ、年金需給の年齢に達していないような人たちが、とんどん亡くなっていったわけです。

いたばん大きな原因は、循環器系統、そして心臓疾患です。

これは、(旧ソ連の)ロシア、ウクライナ…どの国でも(死亡率の)パーセンテージは同じです。
人々が受けた汚染の状態が同じ場合は、死亡率のパーセンテージは同じです。

さて、それでは放射性セシウムですね。

調査の過程で見てきたわけですが、これらの研究は途中で止めてしまったようです。
なぜなら、圧力があったのかは分かりません。
裁判になったり、そういったことが恐かったのかも知れませんが…。

これは、ベラルーシの動物(おそらく家畜を使った実験)でのみ、調査が行われており、確認されております。



※管理人:
上の図は、ベラルーシの動物(一つの固体)の内臓の蓄積されたヨウ素、セシウムの量。

ヨウ素で多いのは、①Glande thyroide(甲状腺)、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele()の順。
セシウムで多い順番は、①Glande thyroide(甲状腺)ダントツに多い、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele()。

甲状腺への放射性セシウムが突出しているのが気になります。

動物では、放射性セシウムの影響が確認されていますが、甲状腺への放射性セシウムが見られます。
これ、ヨウ素だけではありません。

甲状腺への影響はヨウ素だけでなく、セシウムも大いに影響しています。

問題は、もっと複雑なのです。

心臓にも、肝臓にも影響を与えます。
すべての主要な臓器にセシウムが吸着されていきます。そして、影響を与えるのです。

管理人:
これはベラルーシの動物の例ですが、ヨウ素の半減期が過ぎてしまえば、甲状腺へのとりあえずの深刻なダメージは去ったと思いがちですが、実はそうではなく、その後も、セシウムが食べ物から甲状腺にどんどん溜まっていくことが、動物では確認された、ということです。

ですから、長寿命放射性核種ですね-(セシウム137などの)半減期が長い核種のことですけれども、こういったものが、すべての主要な臓器に吸着されていきます。

その結果ですが、臓器の活力が失われます。すべての臓器に影響があるわけです。

もちろん、臓器や内臓の系の分析を行うわけではありませんが、このすべての臓器に影響があった結果、どのような深刻な結果となるのかは明らかです。

放射性セシウムは、ベータ線とガンマ線を出す、たいへん危険なものです。動物の実験による結果と、生体解剖によって得られた結果とが合致しました。

ここでは、(動物の)筋肉なども影響されていることが分かります。

(動物の)体内で、180~200ベクレルで、いろいろな影響が出ていることがわかっています。

定期的で継続的な影響が生体、人体にも1kg当たり、10ベクレル、20ベクレル、30ベクレルで、すでに体に影響があるんです。

また、性と生殖に関する機能にも影響がありますし、変異が起こったりもします。

神経系統も影響を受けます。

これは、動物の中ではホルモン系も影響を受けます。
たとえ、1kg当たり10ベクレルであっても、このようなダメージが起こるわけです。このような機能障害が起きるのです。

たとえば、1kg当たり20ベクレルあったとすると、奇形や障害が、より明らかに現われてくることでしょう。

私たちは、1999年まで、このゴメリ大学で働いていた間に受け取ったもので、さまざまな検査を行いましたが、ある本があります。

フランスでも、この本が出ましたが、1kg当たり10ベクレルでも影響があるんです。

1kg当たり10ベクレルの場合、子供の心臓疾患についてみてみたときに、かなりリスクが上がることが分かります。
病理的な変異が起こるわけです。

1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こるのです。

人々を守るという場合に、このことに留意なければなりません。

たとえば、両親が汚染地域に住んでいたとか、そうした親からの子供は非常に脆弱なわけです。
放射性核種とまったく関係のない地域の子供たちと比べて、(放射線の量が高い地域の子供たちには)異常があるわけです。

次に代謝系の話をしたいと思います。
代謝系-これも大きな影響を受けます。

バンダジェフスキー博士30Bq/kg #内部被曝 で突然死 #福島 とチェルノ12May12

たとえば、食物から入ってきた放射性物質によって、代謝系統にも非常に大きな変異が起きます。

これは、ミトコンドリアですが、みなさん細胞質基質がご覧になれるかと思いますが、この外部組織が破壊されています。



体にエネルギーを供給する役割なのに。

特に、1kg当たり40~50ベクレルあると、これらのホルモンの主要な酵素を破壊してしまうということがわかっています。

ベラルーシの中、たとえば、ゴメリなどの幼稚園では、1995年、1kg当たり30ベクレルといった子供たちを診てきました。
こういった子供たちが、このような大きな健康被害を受けているわけです。

そして、突然死の危険が高まります。

私の学部でも、突然死が起こったと聞いています。
しかし、統計的なデータはないんです。

こうした人たちを守るためにデータが必要なんです。
こうした人たちは、大変長期間にわたって放射性物資に晒され続けています。

この調査によりますと、子供の心臓と成人の心臓に及ぼされている影響がよく分かります。

これは心筋細胞です。人々の心筋細胞の写真です。



ある人が突然、亡くなったんですが、ここにお見せするのは大変特徴的な写真で、私、数日前にウクライナの科学者の調査を見ました。

たとえば、1kg当たり50~60ベクレルの放射性物質を持っている動物がいまだに見られるわけです。

そして、生体内にこれがあると考えてみてください。
いかに危険なことでしょうか。

この長期間にわたって放射性核種を取り込み続けるという危険は、このまま隠し続けていくわけにはいきません。
とていうのは、私たちの血管系統も大きく損なわれ、その結果として罹病率が上がり、死亡率が上がるのです。
セシウムの放射性汚染が行われるからです。

こうして汚染地域に住む人たちは、慢性的に腎機能異常に悩まされています。

そして、こういった人たちは、長生きできないです。

非常に重要なことですが、こうした、たくさんの人々の病気の根底にある問題-これは、ちょっと手短にまとめていきますが、これは先天性異常ですね。2000年から2008年までのものを出しています。
これが先天性の心臓障害。



※管理人:
チェルノブイリ事故から25年経っても、(生まれてくる子供の)先天性の心臓障害の発症が増えています。

自分で確かめると戦慄します。

次のスライド…これが先天性障害の例です。



体の中のすべてに臓器に遺伝的な異常があり、これが放射性セシウムによって引き起こされているわけです。

ここで、ハムスターを見てみましょう。
セシウムに被曝したハムスターです。



こういった異常は、非常に簡単に引き起こされてしまうものなんです。

そこで、(ハムスターの)胎児がこうやって変異を起こしていくわけですが、人も同じなわけです。

母親と新生児について。

この母子疾患によって、免疫系が弱って肺の疾患につながり、新生児は出生後1週間以内に死んでしまいます。
そういうことが多いんです。

みなさんには想像もつかないでしょう。

このことをお話するのは、すごく難しいんです。
みなさんに、お伝えするのが大変難しかったんです。

最近でこそ、みなさんにお話する機会が増えてきましたけれど。

放射性セシウムは、基本的にすべての臓器に影響するということなんです。

さて、人々の健康を守るための放射線防護の基準ですけれども、線量が問題ではなく、人々の体内に何があるかが問題だということです。

私たちは、「調整分析センター、エコロジーと健康」というものをつくりましたが、私たちは、放射能汚染地域における総合的生活モデルというプロジェクトをつくりました。



この目的は、汚染地域に恒久的に暮らしている人たちを守るための効率的に住むためのシステムです。

これをやるためには、たくさんの具体的方策が必要です。

ひとつは、地域の実際の汚染レベルを把握すること-というのは、昔は正確な汚染地図なんてなかったんですから、まず、この汚染地図をしっかりと作成することです。

そして、二つ目は食べ物です。

これは住民の食べる食品の中に、セシウムが入っていない状態にすること。

三つ目、情報です。
人々に情報を与えることは大切です。

何をすればいいのか、どのくらいのレベルが危険なのか…。
普通の人たちは、そういうことを知りませんから、きちんと教育していかなければなりません。国際社会に対して同様です。

さて、これが私たちのウェブサイトです。
Chernobyl-today.org
(この講演の後、現在のようなデザインに変更した模様)

このウェブサイトで、たくさんの有用な情報を得ていただけることと思います。



ユーリー・バンダジェフスキー博士のサイト。
「ここで、チェルノブイリ事故で、人々の体に何が起こったのか、有用な情報を入手できる」とバンダジェフスキー博士と言っていますが、まだコンテンツがあまりありません。
(日本語版はない)

そして、病院ですね。
病院では、人々を治療する手段がなかったんです。



これが、その地区の中央病院なんです。




手術室


厨房

これは、冗談では、ありません。

これが厨房で、先ほどのが手術室ですね。
これが現実なんです。

これを見せたとき、彼は言葉を失っていました。
放射能防護のヘッドであっても、この現状を知らなかったのです。

こんな状態に置かれている人々がいるなんて想像もできなかったわけです。

これがプランです。



私たちが、こうあってほしい、という理想の形です。
現代的な医療センターです。でも、こんなものを私たちが作れるとお思いでしょうか。

この資金は、どこから、どうやって手に入れればいいのでしょうか。
それだけの資金を得られるかどうかは、難しいといわざるを得ません。

原子力の専門家の協力を得て、お金を工面する手前までは(話は)進むんです。そこから先は、お金が問題なんです。

そして、リハビリセンターです。

循環器系の(疾患のある)子供が大変に多いので、すべての子供たちを、どうにかして治療してあげなければならないのです。

そして、治療した後は、汚染された食べ物を食べなくてもいいようにしなければならない。
母と子を守らなければなりません。

そうすることによって、代謝系の問題、そして、先天性の問題を解決することが、初めてできるわけです。
甲状腺だとか、脾臓だとか、そういった臓器の健康を治していかなければ、今後の人々の健康はないのです。

(ここで終り)



管理人:
この動画を文字に起こして意味が通じるようにするには、難解な英語の記事を訳す場合の数倍の努力を必要とします。
これでは、忙しい一般の人には伝わりません。せっかくなのに、もったいないことです。

まず、バンダジェフスキー博士の調査・研究によると、(この講演の内容から)以下のことが分かります。

1)旧ソ連時代は、チェルノブイリ原発事故が起こる前から汚染されていて、人々は何も知らされないまま内部被曝させられていた。

2)旧ソ連時代、1960年あたりから人口増加率が徐々に低下していったが、チェルノブイリ事故後、さらに急激に人口増加率が下がって、特にベラルーシではマイナスに転じ、それが今でも続いている。つまり、人口が減り続けている。

3)チェルノブイリから30km離れたイヴァンコフ(Ivankov)地区の中の特に汚染が酷い地域は、死亡率が25%以上で、それが今でも続いている。これは壊滅状態。いずれ人口ゼロになるだろう。

4)人間のデータがないので、あくまで動物実験の結果だが、甲状腺にダメージを与えるのは、大量の放射性ヨウ素に被曝する原発事故の初期の段階だけでなく、その後、何年も、何十年も食べ物から放射性セシウムを取り込むことによって、長い間、甲状腺にダメージを与えている。

5)体内に取り込んだ放射性物質が1kg当たり30ベクレルのレベルになると、子供たちにも突然死の危険が高まる。

6)単に線量が問題ではなく、人間の体内に、どんな核種があるかが問題。

7)1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こる。

2020年5月15日金曜日

バンダジェフスキー博士「被ばく研究、日本も参加を=チェルノブイリ調査の博士」 日本人へのメッセージ






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ベラルーシの病理解剖学者ユーリ・バンダジェフスキー博士が2013年7月に来日し、日本人へのメッセージを残した。時事通信社と東京新聞が取材記事を掲載した。

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時事ドットコム          2013/07/28-14:32
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072800064&g=soc

被ばく研究、日本も参加を=チェルノブイリ調査の博士

画像
ユーリ・バンダジェフスキー博士 病理解剖学者

 1986年に起きたチェルノブイリ原発事故で、住民の内部被ばくを調査したベラルーシの病理解剖学者ユーリ・バンダジェフスキー博士(56)が7月に来日し、時事通信社の取材に応じた。博士は同原発のあるウクライナを拠点に、放射性物質に汚染された土地で健康を維持しながら生活するにはどうすればいいか、新たな研究を進めている。博士は「東京電力福島第1原発事故で苦しむ日本の研究者らは、ぜひこの研究に参加して成果を役立ててほしい」と呼び掛けた。

 博士はチェルノブイリ事故で深刻な影響を受けたベラルーシ・ゴメリで、死亡した住民を病理解剖し、放射性セシウム137が心臓疾患に及ぼす影響などを突き止めたことで知られる。新たな研究は欧州連合(EU)から約300万ユーロの寄付を受け、フランスやドイツなどの医師や研究者らが参加。チェルノブイリから南に約50キロのウクライナ・イワンコフ地区で7000人の子どもを含む住民の健康調査と、食品の放射性物質濃度の測定などを実施する。博士は「内部被ばくしないための施策を進め、住民の健康を守りたい」と意気込む。

 福島原発事故後の日本の現状について、博士は「(政府や東電から)重要な情報が公表されていない」と批判。福島県をはじめ、東京を含む東北・関東地方を中心に広範に放射性物質が飛散したと指摘し、「福島以外でも住民の健康調査を徹底し、内部被ばくを避けるため食品のモニタリング検査をさらに強化すべきだ」と強調した。

 福島県の県民健康管理調査では、事故当時18歳以下の子ども12人が甲状腺がんと診断されたが、県の検討委員会は事故との関連を否定している。博士は「日本の医師は原発事故との関係を否定するのではなく、誠実に対応すべきだ」と述べ、「チェルノブイリよりペースが非常に早く、深刻な事態だ」との認識を示した
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東京新聞                 2013年7月29日(月)

体内にセシウム 心臓疾患まねく チェルノブイリ事故で警鐘

論文発表後逮捕 「不屈の学者」  「汚染食品食べない努力を」

 


 チェルノブイリ原発事故最大の被災国ベラルーシで、死亡した人を解剖して臓器ごとの放射性セシウムを測定した医師がいる。ウクライナ在住の病理解剖学者ユーリー・バンダジェフスキー氏(56)だ。低線量内部被ばくに警鐘を鳴らす研究は当局に危険視され、投獄される憂き目も見た。来日した「不屈の学者」に聞いた。
(佐藤圭)

 「たとえ微量であっても、セシウムなど放射性物質が含まれる食品を継続的に食べ続けると、健康被害を誘発する恐れがある。内部被ばくと健康被害には相関関係がある」
 バンダジェフスキー氏は今月十日、市民団体の招きで来日し、二十一日まで東京など全国六カ所で講演した。日本を訪れるのは昨年春に続いて二度目。チェルノブイリの教訓を日本に伝えるためだ。
 旧ソ連のチェルノブイリ原発は現在のウクライナ北部にあるが、一九八六年の事故で最も被害を受けたのは、国土の約23%が放射性物質に汚染された隣国ベラルーシだった。
 病理解剖の専門家である同氏は九〇年、ベラルーシ第二の都市ゴメリにゴメリ医科大を創設して初代学長に就任。内部被ばくの影響を調査した。
 同氏は、人の臓器にどれくらい放射能があるかを実際に解剖して確かめたことで知られる。九六~九八年、ゴメリ市内の複数の病院で、心臓血管系の疾患や感染症が原因で死亡した百二十三人の大人や子どもを調査したところ、心臓や肝臓、腎臓などからセシウム137が検出された。
 同氏は、セシウム137は特に心筋細胞に蓄積しやすく、心筋障害や不整脈などの心臓疾患が起きやすくなると結論付けた。ベラルーシ人の死因トップは心臓血管系の疾患だ。
 世界保健機関(WHO)などはチェルノブイリ事故で、放射性ヨウ素による小児甲状腺がんしか認めていない。同氏は、セシウムによる内部被ばくの論文を発表した直後の99年、収賄容疑で突然逮捕される。一貫して無罪を訴えたが、二〇〇一年、禁錮八年の判決を受けて服役した。海外の多くの人権団体が「政治的意図による冤罪」と非難する中、刑期途中の〇五年に釈放されたものの、ベラルーシを国外追放された。現在はウクライナで研究を続けている。
 同氏は「私の研究が『国家へのクーデター』とみなされた」と振り返る。逮捕後、ベラルーシ政府は、事故以来住民が避難していた汚染地域への「再入植」方針を打ち出した。「ベラルーシ国民の放射能への意識は高いが、政府が内部被ばくの影響を軽視している以上、汚染地域で静かに生活するしかない」
 福島原発事故から約二年五カ月後の日本の現状をどう見るか。福島県が十八歳以下の県民を対象に実施している甲状腺調査では、疑いも含めて二十七人が甲状腺がんと診断されているが、県は「被ばくの影響は考えにくい」としている。
 同氏はこう強調した。「健康被害が出ないことを望んでいるが、チェルノブイリの経験からすると、楽観できない。内部被ばくに対処するには、汚染食品を食べないように努力するしかない。技術力と資金力のある日本は、よりよい食品の放射線量管理システムを確立できると信じている」
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【関連記事】

バンダジェフスキー博士7月21日東京専門家用講演会メモ下書き
Bandazhevsky Seminar in Tokyo July 2013

Takenouchi Mari Files~竹野内真理ファイル~
竹野内真理さん
( @mariscontact )
http://takenouchimari.blogspot.jp/2013/07/721.html


ウィキペディア 『ユーリ・バンダジェフスキー』http://ja.wikipedia.org/wiki/ユーリ・バンダジェフスキー


「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響 チェルノブイリ原発事故被爆の病理データ」
ユーリ・I・バンダジェフスキー(元ゴメリ医科大学学長)著
久保田護(チェルノブイリの子供を救おう会代表)訳
合同出版、1,890円

http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=297


「放射性セシウムが生殖系に与える医学的社会学的影響--チェルノブイリ原発事故 その人口「損失」の現実」
ユーリ・I・バンダジェフスキー + N・F・ドウボバヤ著
久保田護訳
合同出版、1,890円

http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=348

Health hazards 30 years after Chenobyl disaster チェルノブイリ事故後30年の健康影響

Source: https://chernobyl-health.org/share/Once-Again-about-Victims-of-the-Chernobyl-Disaster-BANDAZHEVSKYI-Yu-I.pdf#page=21 

 

      ONCE AGAIN ABOUT VICTIMS OF THE CHERNOBYL DISASTER
チェルノブイリ原発事故の犠牲者についての再考

Thirty-three years have passed since the accident at Reactor 4 at the Chernobyl nuclear power plant, yet the seriousness of this event for all humanity is still of concern. During the whole post-accident period, the nuclear lobby made many efforts to weaken public interest in this event. First of all, emphasis was made on the point that the tragedy had resulted in a small number of victims that included only workers of the nuclear power plant and firefighters involved in remedial actions to mitigate the consequences of the accident at the plant (31 people) and those who were permanently living in the most contaminated areas. It was concluded that the total number of Chernobyl victims who would die of cancer and leukaemia throughout their life would be less than 4000 people [1]. Some attention was also paid to migrants from reas with very high soil caesium-137 contamination levels.
チェルノブイリ原子力発電所4号炉での事故から33年が経過したが、依然としてこの深刻な事故によるすべての人類への影響が懸念される。 原発事故以降原子力ロビーはこの事故への公衆の関心を薄めさせるために多くの努力をた。まず原発事故影響の低減のために救済措置を講じた原子力発電所労働者と消防士における少数の犠牲者(31人)と、最も汚染度の高い地域の住民のみへの悪い結末に重点を置いた。そうして生涯を通じ白血病で死亡するチェルノブイリの犠牲者総数は、4000人未満であると結論付けられたのである[1]。また土壌中におけるCs-137の汚染レベルが非常に高い地域からの移住者にも注意が払われた。

Representatives of official medicine had little interest in population living in areas with Cs-137 contamination levels of less than 5 Ci/km2. Increased morbidity and mortality among the population from the affected areas were not taken into account. After all, small doses of radiation from radionuclides incorporated into the body do not cause specific diseases. It is only possible to point at thyroid cancer whose incidence has risen dramatically after the Chernobyl nuclear power plant accident. Deaths of thousands of people in the areas contaminated with radionuclides were considered to be caused by natural causes.
Cs-137汚染レベルが5 Ci / km2未満の地域に住む人々に対しては、公的医療関係者の関心はほとんど払われなかった 影響を受けた地域の住民の罹患率と死亡率の増加は考慮されていない 結論として、体内に取り込まれた放射性核種からの少量の放射線は特定の病気を引き起こさないとされ、チェルノブイリ原子力発電所事故後に発生率が劇的に上昇した甲状腺がんを指摘することのみが可能となっている。放射性核種で汚染された地域で数千人が死亡したのは、自然原因によるものとされた。

Scientific findings showing that the entry of even relatively small amounts of Cs-137 into the body caused serious damage to vital organs (Bandazhevsky Yu.I. et al. 1995-2019) were also ignored.
体内に比較的少量のCs-137が入っただけで重要な臓器に深刻な損傷が生じたことを示す科学的研究結果(Bandazhevsky Yu.I. et al.1995-2019)も無視された。

First of all, one should mention cardiovascular diseases whose proportion in the general morbidity and mortality has been very high. It is possible to link heart and blood vessels damage to radiation exposure if radionuclides have been determined in organs of dead people – inhabitants of the affected areas. This was done at Gomel State Medical Institute, which I had the honor to be in charge of from the first days of its existence (November 1, 1990) until July 13, 1999 the day of my arrest. As a result of many years of work, radionuclide levels had been determined in vital organs of dead children and adults - inhabitants of the affected areas [2]; and we had found a relationship between damage to the cellular structures of myocardium of children and adults and Cs-137 [3]. At the same time, much attention was given to results of clinical laboratory studies of children living in raions with different radiocaesium soil contamination levels. Experimental studies on laboratory animals had showed metabolic disorders in the heart and vital organs under conditions of the natural entry of radionuclides into the body [4].
これに対してはまず、一般的罹患率と死亡率の割合が非常に高い心血管疾患に言及する必要があ。影響を受けた地域の住民である死亡者の臓器において放射性核種が特定され場合、放射線被曝心臓と血管の損傷との関連がわかる。この研究は実際ゴメリ州立医科大学で行われ私は医科大学創設の日である1990111日から1999713、すなわち私が逮捕される日まで、本研究を担当していた。長年の研究の結果として、放射性核種のレベルは、死亡した子供及び成人の重要臓器、すなわち放射線の影響を受けた地域の住民で測定され[2]、私たち研究者子供と成人における心筋の細胞構造の損傷とCs-137の関係を発見した[3]。同時に、放射性セシウムの異なる土壌汚染レベルの地区居住する子供たちの臨床検査結果に多くの注意が払われた。実験動物を用いた研究では、放射性核種が体内に自然に取り込まれる条件のもと、心臓および重要臓器に代謝障害が見られた[4]

As a result of studies, cardiomyopathy induced by Cs-137 had been identified [5].
研究の結果、セシウム137による心筋症が見いだされた[5]
Special attention should be paid to congenital disorders being the best marker for endogenous and exogenous distress in the mother- fetus system. Clinical observations of dead human embryos and newborns and experimental studies on laboratory animals had clearly showed the negative impact of incorporated radionuclides on prenatal ontogeny [3, 6].
先天性疾患が母系の内因性および外因性損傷の最良のマーカーであることに特に注意を払う必要があ 死亡したヒト胚および新生児の臨床観察と実験動物研究により、取り込まれた放射性核種の出生前の個体における発生過程への悪影響が明らかに示された[36]

Dystrophic and necrobiotic changes in vital organs of dead embryos and newborns in the presence of Cs-137 incorporation illustrate the negative impact of the ecosystem established after the Chernobyl nuclear power plant accident in 1986. That was what the nuclear lobby was afraid of. Viewing the Chernobyl nuclear power plant accident as the largest among all accidents in the nuclear power industry, the nuclear lobby representatives each time focus on minor, in their opinion, humanitarian consequences relating to the health of people directly contacting radionuclides in the affected territory. And in this regard, dead human embryos with congenital malformations which I and my colleagues found in raions of Gomel oblast, the most affected oblast due to the Chernobyl nuclear power plant accident [3], were the best evidence base for the adverse effects of the existing radiation situation. My suspension from the position of Rector of Gomel Medical Institute led to the termination of many unique research studies dedicated to the effect of incorporated radionuclides on people living in a territory affected by the Chernobyl nuclear power plant accident, including the prenatal development. Our results show that Cs-137 incorporated naturally into the mother-embryo system contributes to multifactorial congenital malformations, i.e. malformations based on genetic defects [7].
Cs-137の存在下での死亡した胚および新生児における重要臓器ジストロフィーおよび壊死の変化は、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故後に確立された生態系の悪影響を示しており、原子力ロビーが恐れていた結果であった原子力ロビー代表は、チェルノブイリ原子力発電所事故を原子力産業におけるすべての事故の中で最大のものと見なし、影響を受けた地域の放射性核種に直接晒されている人々の健康に関し、マイナーな人道的影響に焦点を常にあてている。この点において、チェルノブイリ原子力発電所事故で最も影響を受けた州であるゴメリ州の地区を含む研究者が発見した先天性奇形を伴う死亡したヒトの胚[3]は、既存の放射線による悪影響を示す最善のエビデンスであった。出生前の発達を含む、チェルノブイリ原子力発電所事故の影響を受けた地域に住んでいる人々に対する体内に取り込まれた放射性核種の影響に特化した、他に類を見ない、多くの私たちの研究は、私がゴメリ州医学研究所の学長の地位を追われたことにより終了された。私たちの研究結果は、母体胚に自然に組み込まれたCs-137多因子性先天性奇形、つまり遺伝的欠陥に基づく奇形に寄与していることを示している。[7]

The Institute for Congenital and Hereditary Diseases, Ministry of Health of the Republic of Belarus, directed by Prof. G. I. Lazjuk, Associate Member of the National Academy of Sciences, also assessed the effect of a radiation factor occurred as a result of the Chernobyl nuclear power plant accident on the prenatal development of human embryos. Gennady Ilyich established this unique Institute back in Soviet times, and over the years, along with his highly qualified students and colleagues he studied the morphological manifestations (congenital defects) of human genetic disorders, also in the context of consequences of the Chernobyl nuclear power plant accident. The Institute was closed down in the beginning of the 21st century, as the nuclear lobby was afraid of results of its activities.
国立科学アカデミーのメンバーGI Lazjukが指揮するベラルーシ共和国保健省先天性遺伝性疾患研究所も、チェルノブイリ原子力発電の結果として発生した人間の胚の出生前の発達に関する放射線因子の影響を評価した。この他に類を見ない研究所は、Gennady Ilyichにより旧ソビエト時代に設立され、長年にわたって、Gennady Ilyichは形態学を学んだ優秀な学生や同僚の研究者らとともに、チェルノブイリ原子力発電所事故の影響においても、人間の形態学的発現(先天性欠陥)を研究したのである 21世紀初頭、原子力ロビーはこの研究活動の結果を恐れ、先天性遺伝性疾患研究所は閉鎖された。

Studies conducted at Gomel State Medical Institute allow to conclude that victims of the Chernobyl disaster are people living in areas contaminated with radionuclides and eating local foods, including “forest gifts”. The victims of this disaster should also include people who regularly consume foods containing radioactive elements of Chernobyl origin. Taking into account the fact that in the Republic of Belarus foods produced in Chernobyl-affected areas and containing huge amounts of radionuclides are sent to radiation-free areas since Soviet times, the population of these areas, especially children, should be considered as victims of the Chernobyl disaster.
ゴメリ州立医学研究所で実施された研究により、放射性核種で汚染された地域に住み、「森の贈り物」(キノコやベリー類)を含む地元食物を摂食する人々は、チェルノブイリ事故の犠牲者であると結論けることができ。この災害の犠牲者には、チェルノブイリ起源の放射性元素を含む食を定期的に消費する人々も含まれるべきである。ベラルーシ共和国では、チェルノブイリの影響を受けた地域で生産され、大量の放射性核種を含む食品、ソビエト時代から放射線の影響を受けていない地域に送られているという事実を考慮すれば、これら地域の人々、特に子供たちは、 チェルノブイリ原発事故災害の犠牲者と見なすべきである

Almost every inhabitant of the Republic of Belarus has experienced radiation exposure directly. So it is no surprise that there has been an increase in cardiovascular diseases and cancers due to this, including among children of the second post-Chernobyl generation.
ベラルーシ共和国のほとんどすべての住民が直接放射線被曝を経験してい。したがってチェルノブイリ事故後の第二世代の子供たちを含め、心血管疾患や癌が増加していることは当然のことである

That is why the country’s leadership should have asked for serious humanitarian aid and support of the world community in the 1990s and not refused it, as it was done. A method of assessment of radiation doses received by the population and individuals formed the basis for governmental decisions to render assistance to the population with a view to the Chernobyl nuclear power plant accident. A concept based on results of effects of external radiation exposure on humans was used. The influence of incorporated radionuclides on separate organs and systems was hardly considered. However, millions of people have suffered and are suffering currently because radioactive elements have been entering and are entering their body causing damage to vital organs and systems. These people are not recognized as victims of the Chernobyl disaster at the state level.
ベラルーシ共和国の指導部は、1990年代に深刻な人道支援と世界社会の支援を求めるべきであり、拒否するべきではなかった 住民が受けた放射線量の評価法は、チェルノブイリ原子力発電所事故を考慮し、住民を支援すべき政府による決定の基礎となりえるものであったしかしその代わりに、人に対する外部被曝影響の結果に基づく概念が使用され、体内に取り込まれた放射性核種が別々の臓器やシステムに及ぼす影響はほとんど考慮されかった。 現在、放射性元素が体内に蓄積し取り込まれることで、重要な臓器やシステムに損傷が生じ、何百万人もの人々が苦しんでいるにも関わらず、である。これらの人々は、国家レベルでチェルノブイリの犠牲者とは認められてこなかったのである。

This is the main problem of Chernobyl and its negative impact on human health in the long term.
のことこそが、チェルノブイリの主要問題であり、長期的に人間の健康に悪影響を及ぼしている

It is proved by results of research studies conducted within humanitarian projects of the European Commission and the Rhone- Alpes Regional Council (France) in Ukraine in 2013-2017. A  medical examination of the majority of the child population was conducted using modern instrumental and laboratory diagnostic methods in Ivankovsky and Polessky raions of Kiev oblast directly adjacent to the Chernobyl Exclusion Zone. The obligatory measurement of radionuclide concentrations was also carried out. These children belong to the second post-Chernobyl generation born and permanently living in the territories contaminated with radioactive elements.
この事実は、2013年から2017年にかけ欧州委員会とウクライナのローヌアルプス地域評議会(フランス)の人道プロジェクトの中で実施された調査研究結果によって証明されてい チェルノブイリ立入禁止区域に直接隣接するキエフ州のイワンコフスキーとポレスキー地区、近代的な機器と実験室診断法を使用し、多数の子供たちの健康診断、および放射性核種濃度の義務化した測定義務実施された。これらの子供たちは、放射性元素で汚染された地域で生まれ永住しているチェルノブイリ事故後の第二世代に属してい

The use of medical and genetic methods of examination allowed to identify serious abnormalities in their body being the cause of metabolic disorders under conditions of existing environmental distress (radionuclides in the ecosystem) (Bandazhevsky Yu.I., Dubovaya N.F., 2015-2019). At the same time, a number of discoveries were made with respect to metabolic associations, and the metabolism of the pituitary and thyroid hormones, calcium and phosphorus, and vitamins. At present, children and adults from these raions are being exposed to radiation due to the consumption of locally produced foods and forest gifts. It should be emphasised that radioactive elements, primarily Sr-90, are contained in large quantities in forest trees, which over time have turned into powerful sources of radiation. It still represents a threat to human health to contact with them many years after the Chernobyl nuclear power plant accident.
医学的および遺伝学的な検査方法の使用により、既存の環境的劣化(生態系に入り込んだ放射性核種)の条件のもと、代謝異常の原因である身体の深刻な異常を特定することができたBandazhevsky Yu.I.Dubovaya N.F.2015-2019 同時に、代謝関連、および下垂体および甲状腺ホルモン、カルシウムとリン、ビタミンの代謝に関し多くの発見がなされた。 現在これらの地区の子供と成人は、地元で生産された食物と森林の贈り物の消費のため放射線にさらされてい 放射性元素、主にSr-90森林樹木に大量に含まれており、時間の経過とともに影響力の高まった放射線源となっていることを強調する必要がある。Sr-90はチェルノブイリ原子力発電所事故後、年月を経ても、人と接触することにより、依然として人間の健康に対する脅威を表している

It was possible to show an increase in the level of homocysteine (a marker of the metabolic distress in the body) in the blood of children after fires in the Chernobyl Exclusion Zone [8].
チェルノブイリ立入禁止区域での火災後に、子供の血中のホモシステイン(体内の代謝損傷のマーカー)のレベルの上昇された[8]

Radioactive elements spread far beyond the affected areas, therefore people that do not officially belong to the group of the affected people but basically are those people may be exposed to radiation.
放射性元素は被災地をはるかに超えて広がっているため、正式には被災者グループに属していなくとも、基本的に被曝している可能性がある人々である

In recent years this issue is particularly topical because of forest fires in the Chernobyl Exclusion Zone.

チェルノブイリ立入禁止区域での森林火災のため、近年この問題は特に話題になってい

Radiation exposure also occurs during the use of wood containing radionuclides for domestic needs (cooking, heating).

放射線被曝はまた、家庭(調理、加熱)における放射性核種を含む木材の使用中にも発生する

Under the same conditions of existing radiation exposure, metabolic changes in children of the second post-Chernobyl generation are more pronounced compared to their parents who belong to the first post-Chernobyl generation [9]. These children are even more sensitive to the effects of small amounts of radionuclides and they can be classified as victims of the Chernobyl disaster.
既存の放射線被曝の同条件下で、チェルノブイリ事故後の第二世代の子供たちの代謝変化は、チェルノブイリ事故後の第一世代に属する両親と比較してより顕著である[9] 第二世代の子供たちは、少量の放射性核種の影響にさらに敏感であり、チェルノブイリ事故の犠牲者に含まれる

Thus, the existence of radiation in the environment as a result of the Chernobyl disaster and its constant effect on humans suggests that there will be victims of this disaster depending on the effect nature, duration and intensity and the endogenous component (age, sex, genome, physiological characteristics).
チェルノブイリ事故の結果として環境に放射線が存在し、人間に絶えず影響を及ぼしていることは、影響の性質、期間、放射線強度、内因性の要素(年齢、性別、ゲノム、生理学的特性)に応じ、原子力災害の犠牲者が今後も発生し続けることを示す

At the same time, the distance from the Chernobyl nuclear power plant is not decisive. The group of victims of the Chernobyl disaster should include persons with congenital malformations at the organ, tissue and cellular levels, as well as abnormal regulation of metabolism caused by radiation effect on the processes of prenatal development of an embryo.
同時に、チェルノブイリ原子力発電所からの距離は決定的なものではない チェルノブイリ原発事故犠牲者のグループには、臓器、組織、細胞レベルでの先天性奇形、ならびに胎児の出生前の発達過程への放射線の影響によって引き起こされる異常代謝調節機能抱える集団を含める必要があ

In order to provide effective assistance to the population suffering from the consequences of the Chernobyl nuclear power plant accident, it is necessary to take into account the actual effects of incorporated radionuclides on human’s vital organs and systems during all stages of antenatal and postnatal development.
チェルノブイリ原子力発電所事故の影響に苦しんでいる人々に効果的な支援を提供するためには、出生前および出生後の発達のすべての段階において、取り込まれた放射性核種が人間の重要な器官およびシステムに及ぼす実際の影響を考慮する必要があ

References.
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160                                           p.                                                 Available: https://www.who.int/ionizing_radiation/chernobyl/who_chernobyl_re port_2006.pdf
2.     Bandajevski Y. (2003) Chronic Cs-137 incorporation in children's organs // Swiss Medical Weekly. 2003. Vol. 133. P. 488- 490.
3.       Бандажевский Ю.И. Патология инкорпорированного радиоактивного излучения. Минск : БГТУ, 1999. 136 с.
4.  Bandazhevsky Yu.I., Lelevich V.V., Strelko  V.V., Shilo V.V. et al. Clinical and experimental aspects of the effect of incorporated radionuclides upon the organism / Ed. by Yu.I. Bandazhevsky, V.V. Lelevich. Gomel, 1995. 128 p.
5.    Bandajevski Yu., Bandajevskaya G. Cardiomyopathies on cesium-137 // Cardinale. 2003. Vol. 15. № 8. P. 40-42.
6.  Бандажевский Ю.И., Дубовая Н.Ф., Бандажевская Г.С. и др. Чернобыль 25 лет: инкорпорированные радионуклиды Cs-137 и здоровье людей / Под ред. проф. Ю. И. Бандажевского. К. : Координационный аналитический центр «Экология и здоровье».
2011. 156 c.
7.        Бандажевский Ю.И., Дубовая Н.Ф. Последствия Чернобыльской катастрофы: репродукция человека в условиях радиационного воздействия. К. : Координационный аналитический центр «Экология и здоровье», 2011. 116 с.
8.    Bandazhevsky Yu.I., Dubovaya N.F. The state of folate metabolism and its link with thyroid system in children after forest fires in the Chornobyl exclusion zone // Environment&Health. 2019.
№ 2 (91). P. 10-16.
9.  Bandazheuski Yu.I., Dubova N.F. Genetic polymorphisms and the level blood homocysteine in children and their mothers from the areas affected by the Chernobyl nuclear power plant accident // Pediatrics. Eastern Europe. 2017. Vol. 5. № 2. P. 130-139.


Russian to English by Dubovaya O.S.
English to Japanese by Mari Takenouchi