A「ええ、あの竹野内さんに福島に来ていただいてもいいのですが、交通費とかかかりますし、大変でしょ?」
私「無理です、無理です、それは。私はシングルマザーで廻りに身寄りもありません。4歳の子を抱えて行くこともできません。それから私はお金持ちでないですから、交通費も高くて困ります。」
A「ええ、ですから我々の方で行かせてもらいますから、日程などあとでご相談させてもらっていいですか?」
私「ええ、刑事さん、あの福島の警察の方々が沖縄にくるのは歓迎です。福島では本当に大変だと思いますし、なんたって沖縄は暖かいです。いらしていただいて、少しは良い景色も見て変えられたらいいなあと思うんですけれど・・・
ただ、その目的が、私に会うためだけというのは、なんだか、恐れ多く感じます・・・私なんかに会うために」
ただのツイッターの発言で、しかも発言したと認めているのに、私なんかに会うためにわざわざ公費を使って沖縄にくる価値があるのかしらと頭をよぎりましたが、そこまでは言わず、「恐れ多い」と言葉を濁した私。
A「ええ、形式的にね。やらないといけないんです。パソコンを見させてもらいましてね。それから要はあなたの印鑑が必要なんです。」
私「あ!そのパソコンですが、7月11日の時点では、私は別のパソコンを使っていたのですが、当時使っていたパソコンでないとだめですよね。」
A「あ、ええ、そうですね。」
私「そうすると、困りました。実はその前に欧州のIAEAとかまで行って、福島の問題を訴えたりしたんですけど、帰ってきたら、何者かが私のパソコンを攻撃し、動かなくなってしまったのです。」
A「へええ~そういうことってあるんですか?やはり、なにか活動しているとそういうことってあるんですか?」
私「ありますあります、嫌がらせなんてしょっちゅうです。今も起動できるかどうかわかりません。そのパソコン、治っている状態でないとまずいですよね?」
A「そうですね、そうしていただけるとありがたいですね。」
私「困ったなあ。。。私、パソコン音痴で、治るかどうかよくわからないんですけど、トライしてみます。」
A「ええ、お願いします。それで行くのは僕ではなく、僕の上司となります。」
私「え!Aさんではないのですか?私、偉い人怖いんですけど!日本では偉い人ほど、なんだか怖い人が多いです。警察でも、ふつうのお巡りさんとか、いい人たちなのに。偉い人、怖くて嫌なんですけど。」
A「大丈夫です。同じいわき南署で、厳選して人選しますよ。感じのいい、優しい人に行かせるようにします。」
私「知っている方で優しい人ですか?本当ですか?だったらいいです。。。」
A「それに捜査も本当に心配しないでください。告訴を受けてしまったからやるわけで、侮辱罪は軽くて大事には至りません。たぶん、なにも起きないと思います。」
私「本当ですか?罰金とかは?」
A「罰金も交通違反と同じくらいで、もしも科されても、数千円だと思います。」
私「数千円。。。それだったら私にも払えます。でも刑事さん、最悪を教えてください。最悪はどうなりますか?私の息子は4歳ですし、もし拘留となったら怖いです!最悪を知りたいです。」
A「本当に大丈夫だと思いますよ。」
私「いや、だって、途中でこういうケースでも情勢が変わる事ってあるじゃないですか?そうでしょう?」
「あ、いえ、まあ・・・」とAさんは私のいう事を聞いて笑っている。
私は続けた。
「だって、あの福島県の前知事の佐藤栄作久さん、あの方、原発問題でとてもまじめだったのに、賄賂ゼロで起訴されてしまいましたよね!賄賂ゼロでですよ!」
A「ああ、そういうこともありましたね。。。」
私「それで思い出しましたけど、佐藤雄平知事も、CIAと関連しているって聞いたことあります?なんかブログに出ていました。同じくCIAの渡辺恒三となんかの関係がある人で、忘れましたが。」
A「本当ですか?」
私「ええ、私の見たブログでは出ていましたよ。いや、まじめな栄作久さんのあとに据えられた知事だから、きっとおかしな人が配置されたのだろうとは思いましたが。。。私もブログに出ていたのを自分のブログに転載したので見てみてください。」
(参考:こちらのブログです http://fukushimaworkerslist.blogspot.jp/2013/05/cia.html)
A「へえ~。。。」
エートスの話から、中曽根氏、さらにはCIAの話にまで及んでしまったら、もう刑事さんと1時間半も話していた。
「長々話してすみませんでした」と私。
「いや、いろいろ勉強になりました。」と刑事さん。「また日付が決まったら連絡します」と言って電話を終えた。
はあ~告訴、告訴。。。人生いろいろあったが、告訴というの初めてだ。
そういえば、今朝、布団の下に息子が遊んだあと置きっぱなしにしていた手鏡を踏んで割ってしまったのを思い出した。
「まあ、条君!こんなところに置きっぱなしにするから、ママ踏んづけて割っちゃったわ!だめよ!」
そういえば、鏡を割る事って、確か今までの人生で2,3回起きていたのだが、いずれの時もなぜか相当よくないことがそのあと起きていた。具体的に何が起きたのか、覚えていない。
そのくらいめったに起きないことだった。
私は迷信とか信じない方であるが、鏡が割れる時というのは、なぜか自分の人生では、本当に悪いことが起こるのだ。
踏んで割った時、「あれ、これは・・・」
とは頭をよぎったが、忘れていた。
電話を終えて思い出した。
ああ、そういえば最後がいつだったか覚えていないくらい久しぶりに、鏡を壊してしまったのだよなあ。。
そう思って外を眺めた私。引っ越してきたばかりの角部屋の眺めは最高。
沖縄は晴天、春のような陽気ですでに沖縄特有のピンクの桜の花が咲いている。
(ああ、せめて、この事件が起きる前にちょっとのんびりして、引越しも終わらせて明るい部屋に移っておいてよかった)
としみじみ思っていた。
5につづく
私が刑事から直接聞いた話では、被疑者の住所が偶然リゾート地だったりすると、刑事連中は「しめた! 公費で温泉に入れるぞ」と喜び、軽微な事件であろうと捜査にかこつけて(実は保養目的で)何度も現地へ足を運ぶことがあるそうです。
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